本日のグラスワイン&もろもろ
予約はなかったものの取りあえずお席が埋まってホッとした昨夜。
さ〜っとお客様が引いた直後、常連の方がBAR使いで来店、ありがたや(笑)
カレラのバックヴィンテージを飲んで頂いたあと、
「もう少しグラスで何か?」
という難しい質問…。うーん。
間違いのない所でと選んだワインは一度グラスで使ってとても印象に残っていたこちら!
マルキ ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ クロデデュク 2000年
こちらのワインはケースで買って寝かせていたもの。前回開けた時はドンピシャな
タイミングだと思ったのですが、昨夜の物はうーん、ちょっと早いかなぁという印象で
お客様も同意見。ボトル差があるのはもちろん分かっているつもりですが、〆の1杯には
少し残念でしたかね、すんません。
そういう意味で今日の方が開いていると期待したいところですが、どうなっているのやら(笑)
こちらのワイン、100mlで2,200円となります。
ちょっと話はそれるのですが…
いつも見ているブログでとある記事を見つけました。
ブラックスワンで有名(映画じゃないです)な、ナシム・タレブに
福島原発事故についての質問をした翻訳文。長文注意です(笑)
いくつか非常に大切な事が書かれているように思います。お暇なら読んで見て下さい。
質問:福島の原発事故は、ブラック・スワン的な事象ですか?
ブラック・スワンか否かは立場によって違う。七面鳥にとってのブラック・スワンは肉屋にとってはそうではない。福島事故は、人間にとってはブラック・スワンだが、自然の中では周期的な出来事だ。しかしこのように非常にまれな出来事を想定するとき、人はその確率を過小評価しがちだ。
資本主義は、リターンを受け取るものがリスクも負うときはうまく機能するが、高い防波堤を建てることによる利益がはっきりしないと、津波の確率を低く見積もるインセンティブが生じる。事故が起きたら、会社が確実につぶれるというペナルティが重要だ。
質問:リスクは測ることはできますか?
非常にまれな出来事については期待値も分散も計算できないので、従来の統計学的モデルによるリスク推定は使えない。こういう問題については、発見的リスクと私が呼んでいる方法を使うしかない。これは試行錯誤で経験に学ぶ方法だ。
ファイナンスでいえば、AAAのはずの債券がジャンクだったら大変なことになる。こういうことが一度でもあったら、確率とは無関係に最悪の場合を基準にして行動すべきだ。リスクを管理するモデルが誤っているというリスクも考える必要がある。
最悪の場合を考えたら、原発の建物はもっと頑丈につくるべきだった。それが経済性に見合わなければ、原発そのものを放棄することも一案だろう。東日本大震災のような怪物的なリスクを事前に予測することは不可能であり、前例は参考にならない。
質問:著書で「日本人はランダムネスの扱いがへたなので、人々はボラティリティを避けようとして破滅(blow up)をまねく」と書いておられるのは、どういう意味でしょうか?
それが福島で起こったことだ。日本人は小さな失敗をきびしく罰するので、人々は小さくてよく起こる失敗を減らし、大きくてまれな失敗を無視する。アメリカは小さな失敗にも大きな失敗にも寛容だ。
私は大きな失敗はよくないと思うが、小さな失敗はむしろ好ましいと思う。イノベーションは、小さな失敗の積み重ねだ。イギリスの産業革命は、試行錯誤と失敗から生まれたのだ。これは「ブリコラージュ」と呼ばれる発見的な過程だ。あなたは小さな失敗を積み重ねることによって新しいことを発見するのだ。
だから日本人は、小さな失敗を許すべきだ。カリフォルニアには“fail fast”という言葉がある。いかに失敗するかを知っていることが、ハイテク企業が生まれる理由だ。日本人は既存のフレームの中では問題を受け入れるが、そのフレームを変えようとすると、失敗を恐れる。
私の本の中で二つのペイオフを論じた:一つは、日常的に小さな利益を得て、大事故ですべてを失う――これが福島事故だ。もう一つは、普段からボラティリティが大きいが、破滅的な事故は起こらない。
『ブラック・スワン』の新版では、ボラティリティを恐れることが世界を脆弱にしていると論じた。自然はボラティリティをもっているので、それを抑圧すると爆発するのだ。
たとえばアメリカの中東政策は、各国の非民主的な政権を援助して見た目の安定を実現したが、アルカイダのような破滅的なリスクをまねいた。レバノンは日常的にテロが起こっているが、戦争は起こらない。イタリアでは戦後、60の政権が交代したが安定している。
質問:日本は想定外の出来事にどう対応するべきなのでしょうか?
ボラティリティを恐れないで、破滅を恐れるべきだ。ローマ人は「揺れる船は沈まない」と言った。小さな変動は望ましい。危ないのは、それを人工的に抑圧することだ。バブルの崩壊は、こうした問題の先送りによって起こる。
さ〜っとお客様が引いた直後、常連の方がBAR使いで来店、ありがたや(笑)
カレラのバックヴィンテージを飲んで頂いたあと、
「もう少しグラスで何か?」
という難しい質問…。うーん。
間違いのない所でと選んだワインは一度グラスで使ってとても印象に残っていたこちら!
マルキ ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ クロデデュク 2000年
こちらのワインはケースで買って寝かせていたもの。前回開けた時はドンピシャな
タイミングだと思ったのですが、昨夜の物はうーん、ちょっと早いかなぁという印象で
お客様も同意見。ボトル差があるのはもちろん分かっているつもりですが、〆の1杯には
少し残念でしたかね、すんません。
そういう意味で今日の方が開いていると期待したいところですが、どうなっているのやら(笑)
こちらのワイン、100mlで2,200円となります。
ちょっと話はそれるのですが…
いつも見ているブログでとある記事を見つけました。
ブラックスワンで有名(映画じゃないです)な、ナシム・タレブに
福島原発事故についての質問をした翻訳文。長文注意です(笑)
いくつか非常に大切な事が書かれているように思います。お暇なら読んで見て下さい。
質問:福島の原発事故は、ブラック・スワン的な事象ですか?
ブラック・スワンか否かは立場によって違う。七面鳥にとってのブラック・スワンは肉屋にとってはそうではない。福島事故は、人間にとってはブラック・スワンだが、自然の中では周期的な出来事だ。しかしこのように非常にまれな出来事を想定するとき、人はその確率を過小評価しがちだ。
資本主義は、リターンを受け取るものがリスクも負うときはうまく機能するが、高い防波堤を建てることによる利益がはっきりしないと、津波の確率を低く見積もるインセンティブが生じる。事故が起きたら、会社が確実につぶれるというペナルティが重要だ。
質問:リスクは測ることはできますか?
非常にまれな出来事については期待値も分散も計算できないので、従来の統計学的モデルによるリスク推定は使えない。こういう問題については、発見的リスクと私が呼んでいる方法を使うしかない。これは試行錯誤で経験に学ぶ方法だ。
ファイナンスでいえば、AAAのはずの債券がジャンクだったら大変なことになる。こういうことが一度でもあったら、確率とは無関係に最悪の場合を基準にして行動すべきだ。リスクを管理するモデルが誤っているというリスクも考える必要がある。
最悪の場合を考えたら、原発の建物はもっと頑丈につくるべきだった。それが経済性に見合わなければ、原発そのものを放棄することも一案だろう。東日本大震災のような怪物的なリスクを事前に予測することは不可能であり、前例は参考にならない。
質問:著書で「日本人はランダムネスの扱いがへたなので、人々はボラティリティを避けようとして破滅(blow up)をまねく」と書いておられるのは、どういう意味でしょうか?
それが福島で起こったことだ。日本人は小さな失敗をきびしく罰するので、人々は小さくてよく起こる失敗を減らし、大きくてまれな失敗を無視する。アメリカは小さな失敗にも大きな失敗にも寛容だ。
私は大きな失敗はよくないと思うが、小さな失敗はむしろ好ましいと思う。イノベーションは、小さな失敗の積み重ねだ。イギリスの産業革命は、試行錯誤と失敗から生まれたのだ。これは「ブリコラージュ」と呼ばれる発見的な過程だ。あなたは小さな失敗を積み重ねることによって新しいことを発見するのだ。
だから日本人は、小さな失敗を許すべきだ。カリフォルニアには“fail fast”という言葉がある。いかに失敗するかを知っていることが、ハイテク企業が生まれる理由だ。日本人は既存のフレームの中では問題を受け入れるが、そのフレームを変えようとすると、失敗を恐れる。
私の本の中で二つのペイオフを論じた:一つは、日常的に小さな利益を得て、大事故ですべてを失う――これが福島事故だ。もう一つは、普段からボラティリティが大きいが、破滅的な事故は起こらない。
『ブラック・スワン』の新版では、ボラティリティを恐れることが世界を脆弱にしていると論じた。自然はボラティリティをもっているので、それを抑圧すると爆発するのだ。
たとえばアメリカの中東政策は、各国の非民主的な政権を援助して見た目の安定を実現したが、アルカイダのような破滅的なリスクをまねいた。レバノンは日常的にテロが起こっているが、戦争は起こらない。イタリアでは戦後、60の政権が交代したが安定している。
質問:日本は想定外の出来事にどう対応するべきなのでしょうか?
ボラティリティを恐れないで、破滅を恐れるべきだ。ローマ人は「揺れる船は沈まない」と言った。小さな変動は望ましい。危ないのは、それを人工的に抑圧することだ。バブルの崩壊は、こうした問題の先送りによって起こる。
by blogko
| 2011-09-21 16:24
| annonce
|
Comments(0)
弘屋 、 HTS、もろもろ…
by blogko
カテゴリ
全体annonce
お茶の御稽古
ordinaire
foot
food
Velo
まき埜
Uf-fu
Mark Best
マツケン食堂
VIN
music
Faro Del Poniente
Book
la cime
一椀水
羽山料理店
楽亭
鶴八
KUSUMOTO
きよた
キッチン和
BOCCIO
ランジュヴァン
wine
蕎麦屋 木田
大西亭
Cuisine d' OSAKA Ryo
Le Noeud Papillon
又三郎
土佐堀オリーヴ
Hotel de yoshino
野口太郎
la baleine
Le Bon marche
未分類
以前の記事
2024年 04月2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
最新のコメント
これから寒さも本番! |
by jemberan at 16:22 |
朝、exblogを開くと.. |
by adaap11 at 09:09 |
リバー様 直接行か.. |
by blogko at 14:02 |
向かい側の「キリストの磔.. |
by リバー at 18:17 |
リバー様 宇宙人で.. |
by blogko at 13:48 |
「ランドマークレーザー」.. |
by リバー at 17:34 |
ワイン |
by ワイン at 05:11 |
相川進也 三橋栄香 |
by ハローキティ 中田祝夫 at 05:11 |
AOC シャトーヌフ・デ.. |
by Georges-Matsu at 17:11 |
イチカワ様 それは.. |
by blogko at 16:40 |